近年、環境問題に対する取り組み方として、活性炭を利用した技術が注目されています。
古くから水質汚濁や大気汚染など、汚染物質除去に用いられてきた活性炭ですが、水質汚濁防止法、大気汚染防止法、
悪臭防止法などの規制が強化され、今後さらに活性炭による除去技術が注目されていくものと考えられます。
活性炭は環境関連などあらゆる産業分野で広く採用されており、限りある資源を有効再利用するためのリサイクルシステムが
確立されていることも最大のメリットと言えます。(汚染物質などの種類によっては、再び使用できない場合もあります。)
また、平成11年7月には、有害性のある様々な化学物質の環境への排出量を把握するためのPRTR法
(化学物質排出把握管理促進法)が公布され、環境に対する配慮が必要不可欠になってきました。
経済的であるリサイクルシステムをより安全でクリーンに実施するために、当社では使用済み炭の受け入れ基準を
設定して対応しております。
日本エンバイロケミカルズは、約70年の活性炭製造の技術と経験の蓄積を基に使用済み活性炭の品質を
回復させる焼成再生技術と設備を有し、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、PRTR法などの規制を遵守した
より安全でクリーンな再生業務を行っています。
当社では、使用済み活性炭を再生する際には、一般性状及び吸着負荷の程度を綿密に分析し、必要に応じて再生実験を行うなど活性炭の性能が十分に回復する条件を設定しております。
再生工場:清水プラント(静岡県静岡市)
伯方プラント(愛媛県今治市)
伯方関東プラント(茨城県龍ヶ崎市)
再生能力:7,000トン/年
洗浄能力:5,000トン/年
使用済み活性炭の性能を、再び吸着プロセスに利用できる状態に回復させることを「再生」といいます。この再生は原理的にはいくつか方法が考えられますが、実際には高温熱分解と酸化性ガスによる再賦活(熱成再生)が一般的です。これは使用済活性炭を流動炉やロータリーキルンで800℃から900℃の高温を維持しながら加熱再生を行う分解脱離再生に分類されます。
もし、適切な条件下で再生処理が行われない場合には、活性炭の細孔内に吸着物が炭化し細孔が閉塞するなど、十分な性能回復は見込めません。再生業務が2次汚染の要因とならないよう、また効率のよい再生を行うためにも信頼のおけるメーカーにご相談ください。
次の項目に当てはまる使用済み炭は、再生不可とし原則受け入れ出来ません。
@PRTR対象物質を1%以上(発ガン性クラス1物質は0.1%以上)含有し、使用済み炭自体がPRTR対象物質に該当する場合
Aダイオキシン類を含む排ガス、排水を処理した活性炭。
B毒物、重金属を含む排ガス、排水を処理した活性炭。
C腐食性が大きく、熱再生時に腐食が懸念される場合。ただし熱再生前に、洗浄を行うことで腐食を回避できる場合を除く。
D熱再生での排ガスや、洗浄排水が規制値を超える恐れがある場合。
E大量に溶剤などを含有し、発火の危険性がある場合。
F作業者の健康、安全に問題がある場合。
G下記の使用済み炭の受け入れ判断基準値を超える場合。
| 吸着物質 | 単位 | 基準値 | 分析方法 |
|---|---|---|---|
| ひ素 | ppm | 10 以下 | JIS K1474に準ずる |
| 水銀 | ppm | 0.1以下 | JIS K1474に準ずる |
| カドミウム | ppm | 10 以下 | JIS K1474に準ずる |
| 全クロム | ppm | 50 以下 | JIS K1474に準ずる |
| 鉛 | ppm | 100 以下 | JIS K1474に準ずる |
| 硫黄 | 質量分率% | 10 以下 | JIS M8813 |
| 無機塩素 | 質量分率% | 1 以下 | JIS K1474 |